平成26年11月
北辰一刀流に想う!
先日、幕末の剣豪千葉周作先生ゆかりの地古川荒谷で、北辰一刀流宗家七代目や一門を迎えて北辰一刀流演武奉納式が厳粛かつ賑々しく執り行われました。
北辰一刀流は千葉周作先生が創始した古流武道の流派ですが、百五十年の時を経ても、尚一際光彩を放ち続け、剣道界に留まることなく日本の歴史に大きな存在を有しております。
その理由の一つは、北辰一刀流が竹刀と防具を用いた合理的な稽古を行い、現在の剣道の基礎をつくった流派であること。
二つ目は、北辰一刀流が剣術を通して有為な人材を輩出したことであります。幕臣の山本鉄舟や、幕末の志士坂本竜馬や清河八郎、新撰組の沖田総司や藤堂平助、山南敬助なども北辰一刀流に学び幕末から明治維新の歴史に大きくかかわっております。
それゆえに千葉周作先生や北辰一刀流を題材とした作品が、多数世に出ております。
司馬遼太郎著「北斗の人」や、山本荘八著「千葉周作」などの小説や、千葉周作門下の少年剣士を主人公にした漫画やドラマ「赤胴鈴之助」も子供達に感動を与えてくれました。
〔余談ですが、鳴子温泉の観光ポスター応援の大女優吉永小百合さんは、千葉周作の娘さゆり役でラジオドラマに出演したのが芸能界デビュー作です〕
その日本一の剣術流派北辰一刀流を創始した千葉周作先生が、少年時代を過ごし剣術の基礎を修錬したのが、古川荒谷の地です。
北辰一刀流発生の地大崎に、北辰一刀流の技と心を根付かせる取り組みを是非育みたいと想っています。