平成25年10月 海を渡った政宗公の壮大な夢
 九月七・八日「第五十回政宗公まつり」が開催され、ハイライトの豪華絢爛伊達武者行列には五十周年を祝し、姉妹都市愛媛県宇和島市からは「牛鬼」北海道当別町からは「当別神社御輿」も援軍として参列していただきました。その行列に今年も「支倉常長顕彰会」が参加して祭りを盛り上げていただきました。今年は伊達政宗公の命を受け、支倉常長率いる慶長遣欧使節が十月二八日、月浦からヨーロッパに向け出帆して四百年の記念すべき年です。しかも支倉常長が持ち帰った「ローマ市公民権証書」など国宝三点が六月、ユネスコの世界記憶遺産に登録されるという喜びが重なった年でもあります。
 四百年の時を超えて、政宗公の壮大な夢と偉業に感動し、心が躍動します。七年の歳月を費やした支倉常長の命がけの努力は、ミッションとしては不成功に終わりましたが、サン・ファン・バウディスタ号を建造させ、メキシコのと交易をローマ法王に迫った、奥州王政宗公の豪胆な構想と実行力、知謀戦略は四百年経っても色あせしないスケールの大きさと国際性を教え諭しているように思われます。
 東日本大震災と重ね合わせて改めて認識させられたのは、遣欧使節派遣の二年前、慶長十六年(一六一一年)今回の震災と同様の慶長三陸地震が発生。甚大な被害に見舞われ、被災した藩を立て直すために貞山堀開削、河川改修と新田開発などと軌を一にして行われた政宗公の壮大な復興プロジェクトとして計画されたものでありましょう。
 困難を乗り越え、ピンチをチャンスに切り替え、世界に目を向けた新しいクニづくりに邁進した伊達スピリッツに大いに学び、内陸の復興モデルを実現してまいりましょう。
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