平成25年6月 ダム検証‥新たな使命を帯びて建設へ!
  先般「鳴瀬川総合開発事業・筒砂子ダム建設事業の関係地方団体からなる検討の場」が開催され、時代に翻弄され、足踏みしていた念願のダム建設が大きく前進しそうです。
 鳴瀬川のダム建設を基軸にした本格的な改修計画は、明治四十三年の大洪水を契機に国の直轄改修対象六十五河川の中に位置づけられ、内野ダム構想も計画されましたが頓挫。待ちきれない県は、漆沢ダムと筒砂子ダム建設を計画。漆沢ダムは完成しましたが、筒砂子ダムは財政悪化を理由に実質休止状態に。昭和六十一年八・五の大洪水などを契機に、国は再び鳴瀬川総合開発事業に着手。平成十九年、鳴瀬川水系河川整備計画に直轄の田川ダムと、補助事業の筒砂子ダムを明示。そこに平成二十一年、前政権での「コンクリートから人へ」の政策転換により未着工ダムの検証でストップ。平成二十二年十一月以来、大震災を挟み四回の検討を重ねてまいりました。これまでの歴史的経緯、科学的合理性、透明性、地域の意向を予断なく検討した結果、鳴瀬川上流に統合ダムを建設することが地域の安全性、必然性、コスト的にも最善の案であるとの合意に至りました。さらに大震災を契機に突発的な災害から住民の生命・財産を守るダムの治水効果。食糧自給率を高めるためにも、大崎耕土に安定的なかんがい用水を確保するダムの利水効果。グリーンエネルギーとしてダムの水力発電機能が求められていることから、早期に事業着手すべきとの意見の一致も見ることができました。
 紆余曲折はありましたが、大震災の教訓を生かして歴史的大事業を成し遂げてまいります。
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