平成25年3月 復興実感に向けて
 アメリカ人は、「同時多発テロ」が起きた二〇〇一年九月十一日を忘れないし、同時に「テロ撲滅」を誓った日でもありましょう。
 ドイツ人は、「ベルリンの壁」」が崩された一九八九年十一月十日の日を長く記憶し、「統一」へのスタートの日にしたことでしょう。
 日本人は、玉音放送を聞いた一九四五年(昭和二十年)八月十五日の「終戦」の悲しみを忘れないでしょうし、同時に「不戦と恒久平和」を誓った日でもありましょう。東北の人は、二〇一一年(平成二十三年)三月十一日の「東日本大震災」の衝撃を決して忘れることはありません。同時に復旧と「復興」に歩み始めた日でもあります。
 その大震災から間もなく二年。この二年を長かったと思う人、あっというまに過ぎたと思う人、感慨は様々でしょうが、はっきりしているのはこの先まだ長く続く復興への道のりがあるということです。
 公共的復旧は終わりつつありますが、まちのあちこちに更地が点在し、街並みは大きく変貌してしまいました。住まいの定まらない被災者もまだ多くいます。雇用も戻りつつあるとはいえ、まだまだミスマッチがあります。心の傷が癒えないでいるいる人もたくさんおられます。
 まちに活気が戻って、住む人が自立でき、将来に展望を持って暮らしていける「復興実感」への新たなステージに向けて確実に歩みを進めてまいります。
 市民皆様の一層のご協力、ご支援をお願いいたします。
事務所兼自宅    〒989-6253  大崎市古川馬放字街道南北30
電話・FAX  0229−28−2543