平成24年11月 イザベラ・バード回想
  イザベラ・バードという人をご存じですか。
イギリスの女性旅行家・紀行作家で西洋人女性として初めて明治時代の東北地方を旅行し、その旅行記「日本奥地紀行」で世界に東北地方を紹介した人です。そのイザベラ・バードさんを回想する機会がありました。
 先日、山形県南陽市で開催されたフォーラムに参加した折、第三セクターハイジアパーク南陽の一角に開設されているイザベラバード記念コーナーで、偉大なイザベラ・バードさんと対面してきました。
 イザベラ・バードさんが東北の美しさに感嘆し「実り豊かに微笑する大地」「東洋のアルカディア(理想郷)」と表現し、置賜地方の農村風景を「鋤(すき)で耕したというより鉛筆で描いたように美しい桃源郷」と讃え記しています。又、赤湯温泉の湯治風景に強い関心を示し、「エデンの園」とも評しています。さらに、世界で日本(東北地方)ほど婦人が安全に旅行できる国はないとも評しています。
 昨年三月十一日、私達は東日本大震災という大きな試練に見舞われました。尊い多くの命が失われ、生活の基盤が激しく揺さぶられました。しかし、そのような中にあっても日本の原風景とも言うべき美しいふるさとを愛する姿、互いに助け合う絆は不滅でした。世界に共感と称賛の輪が広がりました。
 もし、イザベラ・バードさんが百三十年の時を経て、大崎を訪れ豊かな自然、資源の宝庫、温かな人情に触れたらなんと表現していただけるだろうか?
 震災復興を契機に誇りと愛着を持って、平成のアルカディアをめざした東北新時代へのルネサンス「真の豊かさ 連携と協働による大崎の創生」を実現してまいりましょう!
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