平成24年8月 おめでとうトキ!待望のひな誕生〜
  七月十六日〜十八日、生物多様性を育む農業国際会議が佐渡で開催され、私は「農業と生き物の共生への歩み」のテーマで大崎市の「渡り鳥に選ばれたおおさき」「ふゆみずたんぼ」の取り組みを話題提供したり、地元テレビ局の特番「農業・農村を未来へつなぐ」にも出演する機会を得ました。
 佐渡には是非早い機会にお邪魔したいと願っていました。”コウノトリの野生復帰”に成功した兵庫県豊岡市と、朱鷺(トキ)と暮らす郷づくり”の佐渡市とは三年前から東大弥生講堂を会場に世界一田(た)めになる田んぼシンポジウムを三市で共催するなど、環境保全型農業をめざす盟友ですし、昨年の大震災にも佐渡の市長にいち早くお見舞いに駆けつけていただきました。御礼にお伺いしなければと思っていたところに、国際会議のご案内とスピーカーの要請があり、願いが叶った思いも込めて進んで参加した次第です。
 佐渡は今、三十六年ぶりにトキが野生でひなが誕生し、祝福と期待が高まっていました。トキは学名「ニッポニア・ニッポン」が示すとおり、かつて国内に広く生息していましたが、乱獲や環境破壊で激減しついに絶滅。最後の生息地であった佐渡では、島をあげて野生復帰に取り組んでまいりました。
 農薬を減らす環境保全型農業「朱鷺(トキ)と暮らす郷米」を展開し国連食糧農業機関(FAO)の「世界農業遺産」にも認定されました。小さな命の産声が日本中にうれしく響き、被災地にも希望を与えてくれました。
 佐渡の地に於いて、佐渡、豊岡との自然共生トライアングルを基軸に全国に、世界へ、人と自然が共生する社会づくりを発信していく決意を一層固めました。
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