平成18年10月 豊饒の秋に想う
 大崎耕土が実りの秋を迎えました。黄金色の稲穂で埋めつくされた水田が、遠くの山々のふもとまで果てしなく広がる、今も昔も変わらぬ大崎の美しい原風景です。

 山の幸、里の幸、食材王国大崎の中でも横綱は何と言ってもお米です。いよいよ日本一おいしい大崎の新米を食べられる幸せな季節の到来です。
おいしい大崎のお米に感謝しながら、お米のルーツを回想してみましょう。

 およそ1億年前にイネ科植物が誕生し、7千年前に中国揚子江の中・下流域で日本の稲作の元祖となるオリザ・サティバ「ジャポニカ」が栽培されました。2千年前に日本に渡来し、アジアモンスーンと縄文の森と川と海に抱かれて、稲作は日本に根付き、「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」を創りました。北上してきた稲作も、この地方では冷害と水害、干害で長らく三年一作と言われてきましたが、水田整備と品種改良のおかげで、今では日本一の豊饒の里になりました。

 さらに朗報があります。昨年11月に「ラムサール条約登録湿地」となった田尻地域の蕪栗沼周辺水田が「ふゆみずたんぼを利用した環境と暮らしの再生プロジェクト」として7月27日に内閣府より地方再生計画の認定を受けました。また、身近に品種改良と技術革新で応援してくれる日本一の古川農業試験場もあります。環境保全・健康を求める時代のニーズに応えられる稲作が、いよいよ大崎市から全国、そして世界に向けて発信します。

新米を満喫しながらお米大国大崎の未来について語り合いましょう。

※豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)…日本国の美称(古事記より)
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