平成19年7月 開拓の精神に学ぶ 〜姉妹都市当別町を訪ねて〜
 北海道当別町とスウェーデン王国レクサンド市との姉妹都市提携20周年記念式典に招かれ、初めて当別町を訪問しました。
 レクサンド市(首都ストックホルム市の北西約250kmに位置する人口が約15,500人、面積が1,227.5平方?でそのうち80%が森と湖のまちです。)と当別町は、豊かな自然や伝統文化など、気候風土が似ていることで交流が始まりました。当別町には「スウェーデン村」や「スウェーデン交流センター」などがあり、スウェーデンの夏の伝統行事「夏至祭」の開催,青少年や文化の交流、さらには経済交流を通して姉妹都市交流が深まっています。
 3日間の滞在中,レクサンド市長や74名の来町者との交流をはじめ、夏至祭や産業・文化の視察を通じ、当別町の皆様と親交を深めることができました。
 北海道有数の豊かな農業地帯として発展を続ける当別町は、岩出山の伊達邦直公主従によって開拓された町です。
 戊辰戦争に敗れた奥羽越列藩同盟の盟主伊達藩は、実高100万石から28万石に減封されました。激烈な減封により、仙台藩士達の生活は完全に破綻し、在地で帰農する人や新天地を求めて北海道へ移住する人が多く出ました。14,634石から58.5石に減封された岩出山伊達家も移住・開拓を決め、北海道に渡りました。移住は、明治4年(1871年)伊達邦直公主従160名の第1次移住に始まり、翌年の第2次移住182名、明治13年(1879年)の第3次移住210名と続きました。
 これら開拓の歴史を大切に伝える伊達記念館や伊達邦直公を祭神にする当別神社、最初の移住地である聚富(シップ:現在の石狩市)を訪ねました。原始林を切り拓き、厳しい自然環境に耐えての開拓は、筆舌に尽くしがたい苦労があったものと想われます。 
 私は、先人の労苦と偉業を讃え、不屈の闘魂と固い団結力に学び、後生に継承するとともに本市の将来に向けた揺るぎない基盤を築いて行こうと心に刻んでまいりました。 
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