平成19年5月
鬼首復興事業に思う
昨年5月に就任以来はや1年。新生大崎市の基盤づくりに東奔西走の日々でありました。
生涯忘れることのない体験となったのは、国道108号鳴子温泉大畑地内で発生した法面崩落災害であります。この道路は鬼首地域に通じる生命線です。1ヶ月半に及ぶ地域民の不安、不便、不自由な日々は大変でしょう。 知事の英断と地権者のご協力、県土木部の技術の粋を結集し、災害復旧史に残るスピードで仮設道路が完成いたしました。4月3日の仮設道路開通時は3時間前から待ち望んでいた一番乗りのドライバーを始め、堰を切ったように往来が続きました。
4月12日オニコウベスキー場レストハウス内で「元気です鬼首、そしてありがとう」の集いが行われ、私も村井知事共々出席いたしました。200名近い参加者と仮設道路の開通を喜び合い、地域の振興発展を誓い合いました。
今回の災害・復旧を通して貴重な体験と沢山の教訓を学びました。災害時の初動体制と、スピーディな対策の重要性。災害支援を通して大崎市民の一体感醸成と、県境を越えた広域連携の成果。鬼首地域民の必死の取り組みから、大崎市が目指す自立と協働のまちづくりの真骨頂を見出すこともできました。そして道の果たしている大きな役割、安全度の高い道の必要性も痛感いたしました。花渕山バイパスの早期完成を急がなければなりません。
ご支援、ご協力いただいた多くの皆様に深謝申し上げ、災害に強い、安全・安心な大崎市を創ってまいります。