平成19年3月 早春・暖冬の後遺症が怖い!
 花の便りが聞こえてきましたが、暖冬の後遺症が頭痛の種です。

 今年の冬は尋常ではありませんでした。昨年と打って変わって雪が極端に少なく、真冬日が1日もない暖冬でした。平年より3〜4度高く、2月6日には最高気温が14.5度と4月並の陽気となりました。気温が1度違うと、緯度100km南下と一緒ですから、今年の場合、東京と同じだったことになります。生態系も大きく変容してしまいます。

 暖冬でよかったのは、除雪費がかからなかったことですが、しかしあまりの異常暖冬に心配事が始まりました。病害虫が越冬して異常発生する事、夏場の水不足、冷夏や豪雨などです。特に心配なのが、深刻な水不足です。

 2月5日60周年を迎えた鳴子ダムを視察しました。荒雄岳には雪がほとんどありません。例年は冬にたっぷり積もった根雪が、梅雨の季節までゆっくりと解けて安定的な水源になっておりました。しかし今年は、早くも深刻な水不足が心配です。早めの取水制限と節水対策が必要でしょう。

 又、亥年は大きな災害に見舞われることが多いという。自然と折り合う知恵を持つ必要がある。易教に「天候健なり、君子以て自彊して息まず」という教えがあります。つまり天体、自然界の軌道は、一刻も休むことなく、健やかに運動している。天変地異、異常気象はいつ起きても不思議ではない自然界のサイクルなのであり、政を行うものは、片時もそのことを忘れることなく、最善を尽くさなければならないということであります。備えあれば憂いなし。
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