平成20年1月 大崎市新時代の創造
 新年あけましておめでとうございます。
 健やかで希望に満ちた新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 さて、合併2年目の昨年は、新市建設計画を踏まえつつ、10年後を目標にした大崎市総合計画をはじめ、行政改革大綱など行政運営の指針となる計画を策定し、歩み出した「まちづくり元年・行財政改革元年」といえる年でありました。一方、新春から暖冬の後遺症や自然災害を心配した亥年、2月末には鳴子温泉大畑地内の土砂崩落による国道108号通行止め、6月の大雨による鬼首スキー場の土砂流出、秋の鳴子峡の落石事故など、自然の力の強大さと共生の難しさや大切さを身にしみて感じさせられた年となりました。
 また、地方分権を進める中、国との関係でその難しさを痛感した反面、国道108号仮設道路の迅速な開通などにおいては、市民と国・県・市の連携が注目を集めました。さらに、災害復旧におけるボランティア活動、イベントや交流事業などを通し、市民活動の拡大と各地域での協働によるまちづくりの大切さを強く感じた年でもありました。
 11月20日に開催された地方自治法施行60周年記念式典において、グリーンツーリズムや地域自治組織への取り組みなど、これまでの大崎市のまちづくりが評価され、地方自治の発展に寄与したとして総務大臣から表彰を受けました。これもひとえに、市民や関係皆様のまちづくりへのご尽力とご支援の賜と改めて感謝申し上げますともに、市民皆様と共にお祝いし、更なる飛躍へ邁進してまいります。
 明けて合併から3年目となる今年は、総合計画の将来像「宝の都(くに)・大崎」の実現に向け、重点施策である大崎20万都市への挑戦、大崎産業革命の推進と1万人雇用の創出、大崎市流地域自治組織の確立などを積極的に推進し「ずっとおおさき・いつかはおおさき」と、誇りとあこがれに満ちた個性豊かな魅力あるまちづくりを進めてまいります。
 また、セントラル自動車の第2仙台北部中核工業団地への進出に伴う社員の居住地としてアピールできる生活環境の整備、地元企業参入の促進や関連企業の誘致を積極的に進めてまいります。さらに、今年は仙台・宮城デスティネーションキャンペーン本番の年です。旅行月刊誌の温泉番付で「東の横綱」に認定された鳴子温泉郷やラムサール条約登録湿地蕪栗沼、江戸時代の学問所有備館などの観光資源、豊かな農産物や自然と共生した安全な食材など、多くの宝を訪れる方に満喫していただけるよう、温かいおもてなしの心を大切にし、将来につなげてまいりましょう。
 今年の干支「子」は子孫繁栄を意味し、「子年」は行動力と財の年と言われ、十二支の始まりの年です。大崎市のまちづくりは緒に就いたばかりですが、豊かな自然や文化、歴史や多様な人材など多くの宝に磨きをかけ、一体感の醸成や地域性を活かしたまちづくりを進めるとともに、集中改革プランに基づく行政改革に努めます。これら二兎を追って二兎を得る大崎市流改革を、市民と行政が自立と協働の下一層推進し、市民病院整備など主要な施策の道筋を定め、確固たる礎を築く年であると考えております。
 「子年」の経済白書の副題を振り返ってみますと、平成八年は「改革が展望を開く」、昭和59年は「新たな国際化に対応する日本経済」、昭和47年は「新しい福祉社会の建設」と、一昔といわれるそれぞれ時代を色濃く反映しています。平成20年は、これまでの歴史に学び将来を見据え、地方を取り巻く厳しい情況を協働の力で乗り越え、大きな一歩を踏み出す新時代の創造の年と評価されるよう、渾身の努力を重ねてまいります。
 今年も市政運営に対しまして、皆様方の一層のご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、市民皆様の今年1年のご健勝とご繁栄をお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
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