平成21年12月
次世代へつなぐ安全安心な病院を!
行政の大事な使命は住民の命と健康を守ること。そのために安全安心な医療の提供が必要であり、良い医療を提供するためには、頼れる医師や看護師等の医療スタッフが不可欠であります。
しかし、医師不足に起因する地域医療の崩壊が進行し、産婦人科や小児科にとどまらず、その他の診療科でも閉鎖を余儀なくされている医療機関が相次いでおります。
命と健康への危機感が高まる中、本院建設は古くなった病院をただ建て替えるだけでなく、時代の要請に応えるために高度な先進医療を提供できる県北の基幹病院を目指すことと、医師不足の解消が図られるマグネットホスピタルを目指す等の高い使命感で計画されました。
今回、市民病院を利用する人のために安全安心な良い病院をつくりたいとする医療スタッフからの要望書、議会や市民からの指摘もあり、改めて市民の目線で内容を精査、検証をした結果、用地買収が不完全な現地建て替えに、致命的な課題や懸念が明らかになりました。これまの経緯、経過はありましたが、市民の命と健康を守るために、断腸の思いで建設場所変更を決断いたしました。
議会では大方の議員から賛同いただき、医師派遣の主体と担っている東北大学病院や、地域医療計画を担う宮城県からも全面的な支援を表明いただきました。
今後は、市民皆様の正しいご理解とご協力をいただきながら、頼れる病院づくりに渾身の努力を傾注してまいります。
半世紀に一度の大事業、市民病院を次世代へつなげる大崎の宝として、大きく育てていきましょう!