十二月四日、待望の東北新幹線が全線開通します。
盛岡―青森間の基本計画が決定して三十八年。列島の大動脈・東京―新青森間が三時間余りでつながります。三方を海に囲まれた海洋の県、三内丸山遺跡、世界遺産白神山地、八甲田山、岩木山の山々、十和田湖など豊かな自然。大間のマグロやリンゴ、ニンニクなどのおいしい食材。ねぶたや津軽三味線、秘湯を含む温泉などの魅力ある観光資源が掘り起こされ、一層磨きがかけられることでありましょう。
　同じ東北人として心からお祝い申し上げます。
　東北はかつてみちのく（みちのおく）遠い奥にある国、辺境の地として蔑視された時代がありました。しかし新幹線全線開業を契機に最も発展、可能性のある東北新時代のスタートラインに立っています。
　地域温暖化、環境・エコの時代、食の自給力・安全志向の時代の潮流。渡り鳥南限の地、温泉の宝庫、食や発酵文化の地、魅力ある文化や歴史の宝庫、自動車産業第三の極、まさに東北新時代です。
　また、来年三月には九州新幹線鹿児島ルートが全線開業、五年後には新幹線が函館まで延伸されます。日本列島が新幹線で一本に結ばれます。青森ディスティネーションキャンペーンが来年四月から展開されます。
　大交流、観光創造時代への突入です。
　青森への新幹線開業を東北全体の喜びにすべきであり、青森の熱気を東北全体の観光振興につなげるべきであります。
　本市も一層魅力ある観光コース、商品を提案し、東北新時代、観光創造時代の推進に努めます。