平成22年9月 マガンの里を全国発信!
 先月五、六日琵琶湖湖畔の滋賀県高島町でラムサール条約登録湿地関係市町村長会議が開催されました。
 又、九日東京大学弥生講堂を会場にして、マガンの里・大崎、トキの郷・佐渡、コウノトリの郷・豊岡の三市共催による「世界一田(た)めになる学校」が開催されました。
 両イベントで私は「渡り鳥に選ばれたまち・大崎」の取り組み事例を紹介してまいりました。
 今年は国連の生物多様性年、大崎市が全国・世界から注目されております。
 大崎市には国際的な環境条約といわれる「ラムサール条約」に登録されている湿地が「蕪栗沼・周辺水田」「化女沼」の二カ所もあります。「伊豆沼・内沼」と合わせると十キロ圏内に三つの条約湿地があり、日本に飛来するマガンの八割が越冬しております。
 雁は、かって日本全国におりましたが、湿地の激減により、今や越冬できる湿地は十カ所程度しかありません。
 そのために豊富な周辺水田を持つ当地方の湿地に水鳥や渡り鳥が集中化してきました。 田んぼには「農地」と「湿地」の二面性機能があり、五六六八種の生物種が生息してつながっています。二年前韓国昌原市で開催されたラムサール条約締約国会議において、大崎発水田決議「湿地システムとしての水田の生物多様性の向上」が採択されました。実践活動「ふゆみずたんぼ」は本市から発信する新たな湿地機能の復元、ルネッサンス運動です。
 十月に名古屋で開催される生物多様性条約第十回締約国会議で、大崎市の取り組みを全国、世界に広げてまいります。
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