平成22年1月 未来へつなぐ確かな道筋を!
 明けましておめでとうございます。
市民皆様には希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年は選挙の年でした。国政では総選挙の結果民主党政権が誕生しました。「地域主権」を掲げた新政権の地方分権推進に大いに期待しております。県政では「加速?富県みやぎ」を掲げた村井知事が大勝し、村井県政の二期目が力強くスタートいたしました。
 一方、地域の経済や雇用は、金融危機に端を発した急速な景気悪化から地域経済にも暗い影を落とし、企業経営や雇用情勢の回復ができない状況にあり、解雇や解雇予定者が多数発生いたしました。本市では「大崎市緊急景気・雇用対策本部」を設置し、関係機関と連携し、再就職の相談所の開設や市独自による新卒高校生の雇用等、このピンチを新たな活路を見出すチャンスと捉え、経済対策や雇用の場の確保に取り組んでいるところであります。
 また、新型インフルエンザの感染が拡大し、市民の健康が脅かされ、予防やワクチンの確保など、その対応に追われた一年でもありました。
 そのような中にあっても、本市に喜ばしいニュースが舞い込んできた年でもありました。 日本テレビの企画番組「日本一うまい水道水大調査」において、本市水道部が製造しているペットボトル「鳴子の水」が日本一に輝きました。
 また、「日本一おいしい米コンテスト」において、鳴子温泉地域生産の「ゆきむすび」が最優秀賞(日本一)受賞。本市生産の「ひとめぼれ」や「ササニシキ」「たきたて」も優秀賞や特別賞を受賞するなど、米どころ大崎として大きな喜びであります。
 さらに、KHB東日本放送主催の「 みやぎふるさとCM大賞」において、大崎市が出品した「ねぐらいり」が大賞を獲得いたしました。ガンのねぐらいりを題材にした作品で、渡り鳥に選ばれたまち大崎市のラムサール登録湿地「蕪栗沼・周辺水田」と「化女沼」が一年間放映されます。
 楽天のクライマックスシリーズ進出やベガルタ仙台のJ2初優勝と来季J1参戦決定などスポーツが大活躍の年でしたが、本市においても古川北中学校野球部が県・東北大会優勝、全国大会に出場。大崎リトルシニアチームが県・東北大会優勝、今春全国大会出場。古川学園野球部が県大会優勝、東北大会出場など、輝かしい成績を収めて私達に元気と希望を与えていただきました。
 映画のロケ地としても脚光を浴びた年でもありました。鳴子を舞台にした「春との旅」化女沼を舞台にした「スープオペラ」。映画ロケ地として大崎市のイメージアップと地域おこしにつながるものと期待されます。
 経済不況で打撃を受けている中で、アルプス電気古川工場への社員の集積やセントラル自動車の社員移住を受け入れるために、JR古川駅内に「おおさき移住支援センター」を開設し「二十万都市への挑戦」のまちづくりに弾みがついた年でもありました。
 懸案の社会基盤づくりが大きく前進した年でもありました。悲願の花渕山バイパスが異例の国直轄権限代行事業として、六年ぶりに再開、起工しました。待望の三本木スマートインターチェンジが開通しました。高速アクセスが格段に向上し、通勤や救急医療など、住民の利便性はもとより、企業誘致や観光面でも大いに期待されます。
 未来を担う子供達の環境整備が推進された年でもありました。
大崎南学校給食センター(ひまわりキッチン)の開所。幼保一元化施設「三本木ひまわり園」の開設に続き、「鹿島台なかよし園」も竣工に向け順調に工事が進んでおります。
小・中学校改修や学童保育、保育所整備も推進されました。
 本市の行財政改革も平成二十年度の一般会計の実質単年度収支が黒字になるなど、着実に財政健全化につながる一歩となりました。
 新しい年は、これまでのまちづくりの基盤の上にたって、飛躍発展につなげる歩み出しの年にしてまいります。
 今年の干支は「寅」。「漢書律暦志」では、「寅」は「?」(いん)動くの意味で、春が来て草木が伸び始める状態を表すと解釈されており、大崎市も干支にあやかり、成長・発展を期してまいります。
 特に市民の命と健康を守る拠点、県北の基幹病院、マグネットホスピタルを目指す本院と熱望される岩出山分院の建設に全力で取り組んでまいります。
 クルマ元年―セントラル自動車やパナソニックEVエナジーが稼働します。地元企業飛躍のチャンス!社員移住受入のチャンス!
 大交流時代―東北新幹線が全通します。全国に誇れる観光資源を連携、融合して観光立市、農商工連携、おおさきブランド確立のチャンス!
 環境の時代―農林業や環境、新エネルギーに期待が高まる中、大崎版グリーンニューディール、バイオマスタウン起動のチャンス!
 激動の時にこそ未来社会に向けて誤りなき道筋を描いていくチャンス。
 合併五年目、五(GO)五(GO)大崎モデル実現のために力強く前進してまいりましょう!
 市民皆様の一層のご健勝とご多幸を念じて年頭のあいさつといたします。
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