今夏は、統計開始以来最も暑い記録的な猛暑となり、9月下旬まで残暑が続きました。
その暑さに耐えかねて、亜熱帯地方が原産地のお米も、高温障害で品質低下や等級下落が多発しました。
東北地方の稲作は、かつては「やませ」による冷害との闘いの歴史でした。
しかし今や西日本のみならず北陸や東北まで「高温耐性品種」の開発に取り組んでいます。
この現象に直面して、私は15年前にNHK仙台放送局が制作・放映されたドラマ「お米のなみだ」が頭をよぎりました。
ストーリーは、東アジアの記録的猛暑による大凶作に備えて東北・中山間地の青田買いを命じられた東京の商社マンと、頑固なコメ作り老人との固執。次第に地元農家との関係を築いていくという内容です。
このドラマの題材は大崎で実践されている「鳴子の米プロジェクト」です。
15年前のフィクションドラマが現実になるとは!!
しかし安心してください!大崎のブランド米「ささ結」は耐冷性と、高温耐性の両面を備えた全天候型スーパー品種であり、今年の猛暑でも安定した品質が確保でき、真価が証明されました。
母親「ササニシキ」が今年誕生60周年。その子供「ささ結び」が新たな使命を帯びて、次なる60年に向けてお米の歴史を創り出していただきたいと思います。
期待を込めて11月から市内飲食店で始まる「ささ結」新米フェアで、感謝を込めてご堪能ください。