先般、本市で「石巻新庄道路・新庄酒田道路」整備促進フォーラムが開催されました。総勢150人の参加者が集まり、沿線の市町村長や議員、商工団体、国・県関係者などが熱い議論を交わしました。
東北は、豊かさ満載の宝の宝庫です。かつて、マルコポーロの東方見聞録では「黄金の国ジバング」と紹介され、イザベラ・バードの日本奥地紀行では「東洋のアルカディア・エデンの園」と絶賛されていました。
現在、地球温暖化やコロナ禍によって、東北は住みやすい地域として、田園回帰憧れの地となっています。渡り鳥に選ばれる地「渡り鳥に選ばれた東北」とも言われています。
しかし、東北の豊かさや宝をつなぐアクセス、道路が極めて脆弱です。かつて「奥の細道」や「みちのく」と言われた東北は、奥羽山脈に阻まれて「出羽の国」「陸奥の国」と分析され、豪雪にも悩まされてきました。
松尾芭蕉も「奥の細道」において何度も道に迷い、最近では東日本大震災時に山形県側から物資を運んだトラックが、冬期間閉鎖のために引き返さざるを得ないハプニングもありました。
道は、人と物、暮らしをつなぐとともに、災害時の支援道路でもあります。そのような中でも、「石巻港―酒田港」をつなぐ「みちのくウェストライン」は、東北中央部の東西交通軸として、医療連携、農業・ものづくり振興、観光資源活用、災害時応援など、多くの連携効果と発展性が期待される路線です。
みちのくウェストラインの早期整備を進め、東北の新時代を切り開いていきましょう。