令和5年12月東北初ジビエの郷づくり

 これまでイノシシの北限は福島・宮城の県境付近と言われ、大崎市が誕生した当時、当地方でのイノシシの被害は皆無でした。
 近年、気象変動・地球温暖化の影響でイノシシの群れが一気に北上し、農作物の被害が増加し、農地が荒らされ、生活が脅かされ、深刻な地域社会問題となっております。
 本市ではこれまで、その対策として「捕獲対策」「侵入防止対策」「地域ぐるみ環境対策」の三本柱で総合的に対策を行ってまいりました。
 しかし、対策を講じても講じても、頭数も被害地域も急増を続けており、捕獲数が約700頭を数えるまでになりました。
 そこで本市は、新たな対策として、厄介者のイノシシを地域資源と捉え、利活用を図る「ジビエの郷づくり」を進めることとし、東北で初めて「ジビエ食肉処理加工施設」と「減容化処理施設」を整備いたしました。
 整備場所は、イノシシ被害が多い岩出山真山地区の「旧真山小学校」を活用し、イノシシ絶滅対策、新たな食文化の創造、地域活性化を目指してまいります。
 一石三鳥を狙う大崎市流のジビエの郷づくりです。
 ヘルシーとして注目が高まるジビエ(野生鳥獣肉)。イノシシ肉の特産化に向けて、市内3ヶ所の道の駅で12月から販売を開始します。試食会なども予定しております。鳴子の宿泊施設や市内飲食店でも、まもなく新メニューとして登場いたします。
 乞うご期待!ご支援をよろしくお願いいたします。

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