平成27年6月 生まれ変わる明治神宮外苑地区
 上京の折、神宮外苑をよく散策します。
 外苑は「スポーツの聖地」国立競技場や神宮球場、秩父宮ラグビー場、東京体育館など日本を代表するスポーツ施設が集積しており、数々の名勝負が繰り広げられてきました。
 その外苑地区の景色が大きく変貌します。
 巨大な国立競技場の姿が消えました。日本中に感動と夢を与えてくれた一九六四年東京オリンピックのメイン会場となったのが国立競技場です。私にとっても憧れの国立競技場のアンツーカーを全国大会の選手として行進したり、主催者として全国の仲間を迎え入れたこともある思い出の施設です。その国立競技場が、二〇二〇年東京オリンピックの八万人収容スタジアムとして改築されるために取り壊しが進んでおりますし、他の周辺施設も再整備される計画です。
 近接の日本青年館も、新国立競技場拡張に伴い四月から解体工事が始まりました。日本青年館は大正、昭和の二代にわたり全国の青年団員による募金運動により建設された青年の館です。
 この館を拠点に、青年運動を通して総理大臣を含む政・官・財の数多くの指導者も誕生し、各方面で活躍しております。
 私も二代目の青年館再建運動に担当役員として携わり、全国行脚。総工費五十四億円と心血を注いだ施設です。
 二年後には九十年の歴史を継承しつつ三代目の館が完成する予定です。
 数々の歴史や思い出が刻まれた施設が壊されていくことに寂しさはありますが、神宮外苑地区が新しい時代を拓く「スポーツ・文化の拠点」として生まれ変わることに期待する一人です。

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