令和6年4月古川八百屋市420年

 今年も春の訪れを告げる伝統の朝市「古川八百屋市」(やおやまち)が4月7日から始まります。
 古川八百屋市の歴史は戦国時代までさかのぼります。伊達政宗に古川城を任された鈴木和泉元信は、戦乱で疲れ切った住民に安住の地を与えるために古川の町割りを行い、民心の安定を図るために「市」を起こしました。慶長9年(1604年)には、稲葉村三日町と大柿村七日町に御日市(おんにちいち)を開くことを許したのが古川八百屋市の始まりです。
 その後、十日町でも市が開かれ、古川は交易の中心として発展するようになりました。
 今年は、その古川八百屋市が始まって420年の記念の年にあたります。
 往時には路上に300店余りが立ち並ぶ賑わいでしたが、車社会の到来で開催地を裏町(現在の浦町)、前田町の烏堂熊野神社境内、そして現在の道の駅おおさきへと変遷しながら「市」が継承されてまいりました。
 その歴史を伝承するために、熊野神社境内には八百屋市記念碑が建立されており、応援歌、古川八百屋市組合歌も策定されました。「みやぎ観光百選」にも選定されています。
 また、仙台市での出張開催など広域的にも発展を続けています。
 今、災害やコロナを経験して、改めて「市」への期待が高まってきています。「市」は、生産・生活の場であり、交流・憩いの場であり、地方創生・まちづくりの場でもあります。
 全国に誇れる「古川八百屋市」。世界農業遺産の地、大崎の新たな風習、風土、文化、歴史を創り出していきましょう。

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