平成20年3月
病院改革“三方一両得”を目指そう!
「三方一両損」は有名な大岡越前の名裁きである。病院改革を三方一両損ではなく、三方一両得で実現する手段はないか。熟慮に熟慮を重ね結論を出しました。民間の力、民間の手法を取り入れ、分院存続を求める市民の願いを叶えつつ、同時に経営改善や医師確保などの諸課題も解決したい。そのような観点から、このたび病院改革の方針を打ち出しました。
本院は、県北の中核病院として一層の医療高度化とマグネットホスピタルを目指す。分院は、地域医療確保のために分院機能を維持しつつも、機能分担や連携、規模の見直しを行う。本院と岩出山分院の建設を直ちに着手する。全ての病院は経営健全化を推進するために独立行政法人化、指定管理化、民営化などの新たな経営形態を導入する。これらの検討を専門家は勿論、地域代表の方々にも参加していただき、協働の手法によって病院改革を実現してまいります。
合併以来、市民最大の関心事であり、市政の最重要課題である病院事業を市民の視点と、現状課題の解決、未来への挑戦の観点から市民の皆様とともに模索してきた1年半ですが、この時間と努力は大崎市民病院事業推進の知恵とパワーに進化してまいりました。
@市民(患者様);健康づくりの推進、適切 な医療の利用、病院に対する理解と支援。
A病院;管理機能の強化と経営改善、医療ス タッフの確保と資質向上。
B行政;安全で安心な医療の提供、財政健全 化の推進。
という全ての関係者にとって利益をもたらす“三方一両得”を実現するために市民皆様のご理解とご支援をいただきながら渾身の努力を傾注してまいります。