平成19年1月 自立・協働のまちづくりに向けて
新年あけましておめでとうございます。
市民の皆様には、希望に満ちた新春を健やかにお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。

 昨年の3月31日、1市6町が合併し、新生「大崎市」が誕生いたしました。この間、私も初代市長として、無我夢中で走り続けてまいりました。おおさきブランド戦略会議や移動市長室、各種イベントなどを通じて、多くの市民の皆様から貴重なご意見を頂戴し、市内の豊富な宝や素材、資源を再発見することができました。市民皆様をはじめ、関係皆様の力強いご支援・ご協力に深謝申し上げます。

 明けて新年は、総合計画をはじめ産業振興計画、地域福祉計画、行政改革大綱、財政健全化計画など、さまざまな計画樹立の年となります。これらの計画に基づいて、「住んでよし」、「働いてよし」、「育ててよし」、「訪れてよし」の魅力のあるまちづくりを進めてまいります。

 江合川と鳴瀬川、2つの母なる川が形成する肥沃な大崎耕土に位置する大崎市は、鳴子温泉地域から鹿島台地域まで距離にして約80キロメートル、面積で約800平方キロメートルと長く広い地形であります。そして、この中には多種多様な地域資源と素晴らしい人的資源を有しております。それぞれの地域が持つ歴史、文化、資源を活用し、大崎市の未来への道筋づくりに果敢に挑戦してまいります。

 昨年、鹿島台商業高校の生徒さんたちが市内を回り、自分たちの足と目で宝を探し出し、「まるごと大崎体験と名湯・鳴子温泉」として、市外の人たちを2日間にわたってご案内しました。さらに、11月に鹿児島県で行われた「全国高校生徒商業研究発表大会」でこの事例を発表し、優良賞を受賞しました。大 崎市に誇りを持ち積極的に売り出すこと、これを私たちも学ばなければなりません。

平成20年には、JR等が主催する「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」が展開されます。これは、全国のJRと一緒に宮城県を売り出す企画であります。本市もいち早く推進室を立ち上げ、専任職員を配置し準備に取りかかっています。大崎市を全国的に売り込む絶好の機会であり最大のチャンスです。

 少子高齢化、人口減少社会を迎える中で、自立したまちづくりを進めるためには、交流人口、そして定住人口を増やす攻めの戦略が必要であります。

 大崎市の恵まれた自然や資源に磨きをかけ、既存産業に付加価値を加え、新産業を育成・誘致し、20万人都市構想の礎を築くことに不退転の決意と気概を持って取り組んでまいります。

 大崎市は、各地で開催された祭りや各種行事など、多くの新たな出会いと交流で、統一性や一体感も徐々に醸成されてまいりました。今後は、自立と協働の理念のもと、市民総参加の感動を奏でるまちを創ってまいります。

 今年の干支は亥(猪)。勇気と行動力の象徴であり、障害を乗り越えて幸運をもたらすと言われております。私も、市民皆様の幸せを第一に考え、今年も元気に走り回りますので、改めてご理解とご協力をお願いいたします。

今年1年、皆様のさらなるご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、年頭のあいさつといたします。
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