平成18年9月
いきいき健康寿命へ
今年も敬老会の時期がやってきました。敬老会を通して、長い間社会のために尽くしてきた高齢者を敬い、長寿を祝うとともに、高齢者福祉の向上について感心を深めたいものです。
新生大崎市は約14万人の人口を擁しております。そのうち23パーセント約32,000人が65歳以上。つまり4人に1人が高齢者ということです。高齢者が数の上でも役割の上でも主体的な位置づけにあるということです。
人生50年時代はいかに長生きするかということが大きな課題でした。今後は健康で長生きする「健康寿命」を目標にすべきです。健康寿命とは、病気や認知症などで要介護状態にならずに、元気で活動的に暮らせる状態のことで、現在我が国では、寿命と健康寿命に6.4年の差があるそうです。
超高齢社会は、いかに介護を必要としない元気な高齢者を増加させるか、「健康寿命」を延ばすかということに、真剣に取り組んでいかなければなりません。
皆さんはイギリスのトーマス・パーさんというおじいさんを知っていますか。有名なウイスキー「オールド・パー」のラベルの肖像のおじいさんで、152歳まで長生きした実在の人です。トーマスじいさんは小作農家のため、粗食、質素な生活で130歳まで農作業をするなど生涯現役だったそうです。
これからはトーマスじいさんのように健康で長生きする「生涯現役」を目標にし、高齢者が経験に裏打ちされた「生きた知恵」を生かし、仕事やボランティア、生きがいや趣味を通して社会参加する、いきいき高齢化社会を目指していきたいものです。