平成18年6月 天の時と地の利 そして人の和をもって 新市大崎市の創造を
 私はこの度、皆様の負託を受け、初代大崎市長として市政執行の重責を担わせていただくことになりました。

 今回、さまざまな場所で多くの市民の方々と接し、貴重なご意見、ご提言をいただく機会を得るとともに、多くの皆様が新市へ大いなる期待を抱いていることや、新生大崎への夢や希望を実現するための想いを強く肌身で感じました。

 初代大崎市長として、私に課せられた最大の使命は、市民の皆様の期待に応え、大崎市の確かな明日に向けて誤りない道筋を描いていくことであると考えます。

 日本は今、歴史的とも言える大きな転換期を迎えております。これまで体験したことのない少子高齢化・人口減少時代、産業のグローバル化、未曾有(みぞう)の財政危機などに対応するため「中央から地方へ、官から民へ、物の豊かさから心の豊かさへ」の構造改革が急速に展開されております。将来どうすれば真に豊かな地域になれるのか、どうすれば地域の自治能力を高められるのか、という地方の自立・地方の再生という目的達成に向けての構造改革が市町村合併なのです。ですから、合併に伴う新市市政執行は、@自治能力を高めるチャンス、A新しいまちづくりのチャンス、B最大の行財政改革のチャンス、としてとらえ、夢と希望、高い改革意識を持って臨まなければならないと決意しております。

 幸いなことに、大崎市は多様な地域資源、人的資源を有しております。東北自動車道のインターチェンジ、東北新幹線駅、JR東北本線・陸羽東線、国道が集積するなど、有利な高速交通網の結節点に位置しております。さらに豊かな森、広大な大崎耕土、豊富な水、温泉などの多様な自然環境や観光資源にも恵まれております。こうした利点を最大限に活かした大胆な地域自立戦略を立案し、市民総参加により推進への総力を結集することが大崎市の発展につながっていくのだと考えます。

 私は、市政執行にあたり、@大崎ブランドの確立、A新市建設計画の推進、B県・国への政策発信を市政運営の基本に据え、政策プロジェクトとして、
T.おおさき産業革命の推進と一万人雇用機会の創出
U.おおさき学都構想の推進
V.アジアへの雄飛と友好交流
W.大崎二十万都市への挑戦
X.多様性に富んだ均衡ある地域の発展
Y.七つの安心・安全(医療、福祉、老後、治安、災害、食、環境)
Z.新たな視点に立った行財政改革の推進
を掲げ、この政策プロジェクトを実現するために、「大崎飛翔会議(仮称)」を設置し、市民参加のまちづくりを進めてまいります。

 孟子は、事を成功させるためには「天の時、地の利、人の和」が大事であると説いております。市町村合併という「天の時」を得、全国有数の「地の利」にも恵まれ、「天の時良し、地の利良し」あとは「人の和」を持って新市大崎市の創造に邁進(まいしん)するのみであります。

 未来は、現状の延長ではなく、常に創造の世界であり、未来への「夢」と「希望」こそが地域新生の最大の原動力であります。「人の力、知恵は無限であり、未来は創造であります。」私はより多くの出会い、対話を通し、市民皆様の声に学び、自ら率先垂範して新生大崎市を実現してまいります。

 ともに知恵と力を合わせて新生大崎市の一体化とアイデンティティーを醸成し、未来への基盤づくりと、大崎ブランドの確立、全国そして世界に発信する大崎市づくりにがんばってまいりましょう。
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